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zoom RSS 崑ちゃんも死んだ

<<   作成日時 : 2008/02/16 15:25   >>

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タバコが口にくっついた監督の市川崑死去のニュースは驚いたですね。日本の巨匠がまた一人逝きましたね。
加藤武は訃報を聞いたとき思わず粉薬を吹いたそうです。
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しかし90歳過ぎてまだ撮ろうとしてた意欲はすごいぞなね。
僕は崑ちゃんの映画って昔は怖くて見れなかったですね。
僕ら世代の人間って『犬神家の一族』のテレビCMがすげー怖かったのと、前回も書いた近所の電柱に貼っていた池から両足突き出たポスターが相当トラウマになっていたのですだ。
しかも初めての映画館体験で『地球防衛軍』終わったら、『女王蜂』の予告編流れて、画面いっぱいに血吐いて死んでる男のアップ直視してもうてショック死するとこだったのですよ。そりゃもうこの監督怖い!のイメージですがな。
それでもめちゃ流行になったから、少しは足突っ込んどこうとも思うようになって、中学ぐらいにテレビで『悪魔の手毬唄』を恐々見てましたら、なんとか酒樽の中の殺人までは視線をそらしながらいけたんですが、白石加代子の登場で白旗揚げて二階へ逃げた思い出があります。
結局ちゃんと最後まで見れるようになったのは高校生になってからです(遅ッ!)
ちゃんと見たら随所にギャグ挟んで笑わせてくれるので、緊張と緩和を考えて撮っておられたんだな〜とホッとしました。それからは全部見ましたよ。

そんな怖がりの僕ですが実は一番最初に影響されたのは『古都』です。
百恵ちゃんか!? いや、違う、そのオープニングなのですな。
あのデカデカ明朝体クレジットです。すでに『犬神家〜』でもやってましたが、いかんせん初めて見たのが『古都』だったんですね。「なんじゃこの文字の配列、こんなハチャメチャなやり方で映画界はいいのか?」と子供心にびっくりしたのを覚えております。
結構あの斬新な手法は、以後のクリエイターに影響を与えてますね。エヴァンゲリオンやデビルマンレディーなんかのアニメのオープニングなんかはモロ崑ちゃんですわ。
ド素人の僕らでさえ、前の映画のオープニングは真似して、編集の際「オープニングは崑ちゃん風に」と注文したものです。※ちなみに上の写真は編集の三澤さん所蔵、崑ちゃん主演龍角散のCM。やっぱり影!(でも龍角散といえば加藤武かな?)

ほいで東京住んでた頃、池袋の新文芸座だったかどこかで『プーサン』見てめちゃ面白くてよくって今でもビデオで見てますね。今回もプーサン見た翌日の訃報だったもんで愕然でした。

何の権利関係の問題なのか、未ビデオ化の作品も結構あって『幸福』『鹿鳴館』なんかは東京国立近代美術館フィルムセンターへ足運んで見てめちゃ感動しましたね(大根仁も絶賛してた)。
『幸福』にも思い出があって、やっぱり中学ぐらいの祭の稽古してた時だったか、終わって帰宅したらゴールデン洋画劇場やってて(後にも先にもこれ一回きり)、あまりにも先の読めん展開と、そのカット数の多さ、そしてえらいキラキラした画像。食い入るように見てたらラストは「なに、こんなシーンで終わるの?」ってとこで終わって、またびっくりだったですね。
つまり崑ちゃんの作品はなんにしても「新鮮」だったんです。
後々あのキラキラした画像がシルバーカラー(銀残し)というなんじゃそりゃとでもいいたくなるような手法だと知ってまた驚かされました。崑ちゃんは最初「白黒じゃなきゃいや!プカ」とごねたそうですが、プロデューサーにテレビ放映の際に困ると押し切られ「ほんじゃ銀残しじゃプカプカ」と言って結構現像に難しい色を条件にしたそうな。
しかも光と影作りの名人やさかいね。『幸福』を劇場で見たときにびっくりしたシーンがあって、最初引きで、刑事(水谷豊)が電話してるシーンあって、犯人の手がかりになるキーワードに気づいた瞬間、ゆっくりアップになっていくんですが、それまで影に隠れていた身体半分に徐々に光が当たってきて、豊の顔とシャツが汗でびっしょりになってるんですわ。これ演出なんでしょうけど、決め手に気づいてブワッっと汗が吹き出たのかと思ったぐらいですもの。こっちも掌に汗かいてましたわお。
しかも元々アニメの人というのも魅力的です。
『新説カチカチ山』なんかトーキーの時代にえらいシュールです。『銭座敷』のアニメの部分の参考にしてますし。

ところが〜『犬神家〜』のリメイクだけはちょっぴり考えさせられましたな。なにがいかんのやろう? まあオープニングは昔風にしてましたが、なんで深キョン一枚看板なんやろう、と個人的な疑問点は残りつつも、やはりヒロイン(藤本曰く大女)がイマイチなのかな〜と思いながらプロデューサーのエッセイ読んでみたらなるへそ。「リング」をヒットさせた手腕なので松嶋奈々子イチオシだったようです。この辺が昔の東宝監督絶対主義(東映は主役絶対)と違って今の映画界の融通の聞かなさを表してますね。
『八つ墓村』も当初崑ちゃん「平ちゃん(石坂浩二)でなきゃいや!プカプンプン!」とゴネたが、トヨエツで〜と押し切られたらしいですからね。まあしかし世間一般的に金田一といえば、もう平ちゃんか古谷一行か志村けんに定着してますからね。
とにかく崑ちゃんファンとともに追悼です。酒。

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http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFNp-et-tp1-080215-0011/index.html
『幸福』も見たいわ。

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幸福の罠
★映画日記1 昨日久方ぶりにシネ・ヌーヴォへ行った。。市川崑追悼特集 の『幸福』を見に行ったのだ。この作品、DVD化されてないので上映のたびに足を運ぶ。 この劇場へ行くのは、だいぶ前に『バネ式』見て以来だったので道も忘れてて、うっかり花町の色町へ入ってしまって驚いたりもしたが、抜けたらすぐ着いた。 さて本編。今回で3度目の鑑賞だがいつ見ても面白い(前にも一度書きましたが)。 結構この作品のファンはいるのだが、いかんせんマイナー。けどいい話・・・なのだが、正直こんな汚ったならしい映画... ...続きを見る
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