大ダメおやじ考①
封印された作品が流行っておるが、僕が再放送を望むアニメの一つに『ダメおやじ』(74年度作品。脚本には「レインボーマン」などの伊東恒久)が挙げられる。
この作品は今見てもおやじいじめの悲惨な情景がシャレになっておらず、なかなかDVDにもならず、十何年前に発売されたビデオ版も、当時流行だったオバタリアン人気に便乗してオニババ中心のエピソードをピックアップして作られた不完全版だった。しかしこのビデオの唯一がんばった点は、冒頭の5分間、新作のオリジナルアニメがプレゼンツされており、ダメおやじの声は勿論大泉滉が吹き替えしていた。
僕がテレビでダメおやじを最後に見たのは92年のサンテレビでの再放送だ。サンテレビはよくこのアニメを再放送しており、僕はバカボンよりも救いようのないこっちのほうが好きであった。
『タルワキ』でも特集しようという企画もあった、アニメの『ダメおやじ』は悲惨すぎて泣けてくるエピソードも多数。今回はその中の第一悲話をご紹介します。
第一悲話「つかのまのしあわせ」
ある朝、おねしょしてしまったタコ坊。布団には見事な日本地図が・・・。
ダメおやじとともに必死になって乾かそうとするものの…
ここで一瞬ダメおやじが消えます。
「よし、わしがやったことにしよう!」男親としての男気を見せるダメおやじ。タコ坊「本当にいいの!?」
そこへオニババ登場。
「いい歳こいて!」と早速の一撃。
コテンパンにDVを受けるおやじ。
自分をかばいきった父親にタコ坊は感激し、思わず「お父様!」と叫んでしまう。嬉しさのあまり飛び上がって喜ぶおやじ。
「タコ坊がわしをお父様と呼んでくれた~!嬉しくって気が狂いそうだ~」(サンテレビ堂々のノーカット放送)
やがて布団をかついで「わたしがおねしょしました」と言いながら町内一周させられるおやじ。その姿を見て息子のタコ坊は罪悪感を感じ、ダメおやじに親切になっていく。
そして新聞配達のアルバイトでこづかいを稼ぎ、ダメおやじの誕生日にプレゼントをしようと奮闘。
ダメおやじをいじめるオニババにも歯向かい父親をかばい始める。
親子の愛に初めて気づく父と子であった。
それが相当気に入らないオニババ。
誕生日当日、飯を食わせてもらえないおやじはつい出来心で近所の牛乳を失敬してしまう。
ダメおやじ窃盗の瞬間とその品!
しかしそれをその家の主人に目撃される。何も知らずにそこへ夕刊を持ってきたタコ坊、「このダメおやじの息子め!」と、キレた主人にボコボコにされ、泣いて帰って来る。
「おやじのせいで殴られた~わハァ~ん!!」
遂に形勢逆転。オニババにつくタコ坊。
息子からプレゼントをもらえると思いながらすっかりご機嫌で帰って来るダメおやじ。そして玄関を開けた途端「ギエエエエエーッ!!!」とおやじの絶叫がこだまする。
オニババ「タコ坊が買って来たネクタイだよ。お礼を言わないか!」
おやじ「あ、あ、りがとございます~」
そしてエンディング。「つかのまのしあわせだったなァ…」と、ボロボロになりながらネクタイを握りしめ後悔するダメおやじ。やがて唯一の友達、野良犬のロクベエとともに「パッピバースデートゥーユー」を合唱しながら夕焼けの空で第一悲話は終わる。
悲しい・・・。
この回を見て知人のH郎君は号泣した。
この作品は今見てもおやじいじめの悲惨な情景がシャレになっておらず、なかなかDVDにもならず、十何年前に発売されたビデオ版も、当時流行だったオバタリアン人気に便乗してオニババ中心のエピソードをピックアップして作られた不完全版だった。しかしこのビデオの唯一がんばった点は、冒頭の5分間、新作のオリジナルアニメがプレゼンツされており、ダメおやじの声は勿論大泉滉が吹き替えしていた。
僕がテレビでダメおやじを最後に見たのは92年のサンテレビでの再放送だ。サンテレビはよくこのアニメを再放送しており、僕はバカボンよりも救いようのないこっちのほうが好きであった。
『タルワキ』でも特集しようという企画もあった、アニメの『ダメおやじ』は悲惨すぎて泣けてくるエピソードも多数。今回はその中の第一悲話をご紹介します。

ある朝、おねしょしてしまったタコ坊。布団には見事な日本地図が・・・。
ダメおやじとともに必死になって乾かそうとするものの…
ここで一瞬ダメおやじが消えます。
「よし、わしがやったことにしよう!」男親としての男気を見せるダメおやじ。タコ坊「本当にいいの!?」
そこへオニババ登場。
「いい歳こいて!」と早速の一撃。
コテンパンにDVを受けるおやじ。
自分をかばいきった父親にタコ坊は感激し、思わず「お父様!」と叫んでしまう。嬉しさのあまり飛び上がって喜ぶおやじ。
「タコ坊がわしをお父様と呼んでくれた~!嬉しくって気が狂いそうだ~」(サンテレビ堂々のノーカット放送)
やがて布団をかついで「わたしがおねしょしました」と言いながら町内一周させられるおやじ。その姿を見て息子のタコ坊は罪悪感を感じ、ダメおやじに親切になっていく。
そして新聞配達のアルバイトでこづかいを稼ぎ、ダメおやじの誕生日にプレゼントをしようと奮闘。
ダメおやじをいじめるオニババにも歯向かい父親をかばい始める。
親子の愛に初めて気づく父と子であった。
それが相当気に入らないオニババ。
誕生日当日、飯を食わせてもらえないおやじはつい出来心で近所の牛乳を失敬してしまう。

しかしそれをその家の主人に目撃される。何も知らずにそこへ夕刊を持ってきたタコ坊、「このダメおやじの息子め!」と、キレた主人にボコボコにされ、泣いて帰って来る。
「おやじのせいで殴られた~わハァ~ん!!」
遂に形勢逆転。オニババにつくタコ坊。
息子からプレゼントをもらえると思いながらすっかりご機嫌で帰って来るダメおやじ。そして玄関を開けた途端「ギエエエエエーッ!!!」とおやじの絶叫がこだまする。
オニババ「タコ坊が買って来たネクタイだよ。お礼を言わないか!」
おやじ「あ、あ、りがとございます~」
そしてエンディング。「つかのまのしあわせだったなァ…」と、ボロボロになりながらネクタイを握りしめ後悔するダメおやじ。やがて唯一の友達、野良犬のロクベエとともに「パッピバースデートゥーユー」を合唱しながら夕焼けの空で第一悲話は終わる。
悲しい・・・。
この回を見て知人のH郎君は号泣した。
この記事へのコメント
ダメおやじ切な過ぎて声援送りたくなるね。
ニコニコ動画にも↑の回は入ってなかった…。
http://www.nicovideo.jp/search/%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%8A%E3%82%84%E3%81%98