震災後と震災当時の話

いやーなんだ、また寒くなったですね。神戸雪が降ってました。
鉄ドン関連作品がシアターセブンで5月にロードショー公開されることが決定いたしましたので、まだ観てない関西近郊の方は是非ご覧下さいね。顔画工房の短編アニメもやるよ。


今年もこの日がやってきた
画像震災から早いもので四年が経った。当時僕は『劇画家殺し!』を編集している最中だったが、諸々の事情で編集を一時中断し、当分の間実家へ戻ることになってしまった。ちょうど3月11日の夜に出発予定で、昼間に支度しながらテレビを見ていたら突然地震速報に切り替わった。翌日田舎へ帰ってテレビをつけたら東日本はどえらいことになっており、すぐさま東京在住の知合いに安否確認のメールをしたら、幸いにもみんな無事でホッとした。
しかし、地元の同年代の親戚がたまたま被災地のほうへ赴任したばっかりで、なんとか体は無事だが待機状態で風呂にも入れないという報告を聞いた。そいつは阪神大震災の時にも西宮の大学に通っていたばっかりに、震災をモロにくらっていたので、まさに二大震災を体験したというほんとついてない奴だ。おかげで、だいぶ揺れがトラウマになっているが、結婚して子供も出来て幸せな日々を送っている。
阪神の頃は、僕は大阪の南の方だったので特に被害はなかったが、阪神間のしりもちさんやポンティーヌさんは思くそくらって、特にしりもちさんとは数日は連絡が取れず、後輩がNHKに連絡してテレビで呼びかけてもらうほどこっちはオロオロした。たまたまNHKを視た知合いから心配の留守電が入ってたりもしたが、数日後、やっと電話が繋がり安否確認が出来た。
ほぼ全壊というポンチさんの実家は一時的に仮設へ移動し、やがて別宅へ引っ越したのだが、引っ越し先へ電話すると、弟が出て「アニキ、全壊の家に一人で住んでるので、帰ってくるよう説得してやって下さい」と嘆いてる始末。あのやろう、無茶しやがって~と、しりもちさん連れて説得に行ったら、肝がすわったのか単なるバカなのか、ポンチーヌは完全に傾いた自宅の、しかも二階で生活しており、まるで避難民生活を忘れるかのごとくフランスパンとコンビーフをあてにワインを飲んでやがった。一応電話は復旧しており、連絡は取れるので、酔っぱらったポンチーヌは徐々にはしゃぎだし、しまいにはサークルの後輩にかたっぱしから電話で無事をアピールしていた。彼は当分の間そこで寝泊まりしており、最後は役所からの勧告で退去していたような気がする。
僕は僕で、当時は土方で生活していたので、仕事といえばもっぱら被災地から集められた無限にあるゴミの後処理でまったく休む暇がなかった。ここで経験したのは、家具や家のがれき等の大きい破損物はほぼ原型をとどめていない物が多く運びやすい。しかし一番難儀なのが、廃棄処理の機械内部に巻き付いたビデオテープやカセットテープのテープの部分だ。こいつらは一本だとすぐ切れるが、束になってかかってくると重いし切れんし、なんちゅうても大量に巻き付いた物を巻き戻しながら止まった機械を元に動くようにする作業はなかなかの重労働だった。普段当たり前のように使っている必需品にこんなに難儀させられるとは。この時ばかりは磁気テープが怪物に思え、また日本国民がいかにこの磁気テープを日常で大量に使用しているという事実を認識させられる貴重な体験であった。

東日本発生時は、おかひでき監督なんか、東京のゲームセンターで体を使ってぴょんぴょんはねるダンスダンスで遊んでいたばっかりに、地震の揺れすらもゲームの効果と勘違いしていたらしい。大物だ。
三澤藏六さんも仕事の最中に揺れを体験し「なんだこうなりゃ全部ぶっ壊れてなんもなくなってしまえ」と思ってたらしい。
そんなこんなで月日は流れたが、勿論色々と解決した訳ではない。この日になると毎年同じことを考えてしまう。


辰巳逝く!鳥葬の男
しかし、訃報が相次ぐ昨今、ついに劇画のパイオニア、辰巳ヨシヒロも死んでしまった
確かに一昨年のトークショーの時に、すでに体調悪く車椅子での登場だったので若干予感はしていたのだが‥‥劇画工房ももう二人しか生き残っておらずとても残念ですね。
何回か書きましたが、辰巳初体験といえば、友達のマス貴之君から借りて読んだのが『鳥葬』(小学館文庫)だった。当時中学生からすればなかなかの衝撃的な内容であった。そうか~これが劇画というやつか~とか思いながら、それからというものマス君と僕らが生まれる前に流行ったといわれる劇画作品を方々探しまわったが、所詮田舎の本屋では見つける事が出来ず、夏休みか春休みに友達通しで汽車に乗って遠出した松山の古本屋でしかお目にかかる事が出来なかった。銀天街に入る脇に貸本やガロ系のマンガも売っている珍しくマイナーな古本屋があった。その後、あの古本屋どこへ行ったのだろう? 

画像★顔マンガの新刊【濃厚劇画】には、辰巳ヨシヒロの描く不細工な女をそのままコピーしたおばはんが出ています。



コミック昭和史 (第1巻) 関東大震災~満州事変
講談社
水木 しげる

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