クソガキが熱中した水島新司の時代

水島新司先生も亡くなってしまいました。
僕は保育園の頃からアニメの『ドカベン』やら『野球狂の詩』やら『一球さん』を毎週絶対見てたほどのベタなファンでした。友達の家にはお兄ちゃんが揃えていた『ドカベン』の単行本がズラッとあって借りに行ったり、自分ちには教師をやってた親父が授業中に読んでた生徒からかっぱらった『野球狂の詩』の単行本も置いてあったりして、しかも没収された生徒がうちに遊びに来た時に「先生これわしのやないかなッ!」と親父に突っ込んだりしてね。
限界集落で民放が二局しか入らなかったせいか、毎週水曜の夜7時はうちの親父を始めとする近所のオッサン達が子供と一緒に『ドカベン』のアニメを見てたのでみんなテーマソングが歌えたものです。カラオケ屋もない時代にうちに集合したおじさま方が酔っぱらうとアカペラで『ドカベン』のエンディングテーマの「♪青春ってなんだ〜」を合唱してると思ったら途中から歌詞が『巨人の星』になったり。そんなんをテープに録音したり。かと思えば隣のお兄ちゃん(この人が僕にドリフを教えてくれた張本人だ)が通ってた高校が初の甲子園出場を決め、選抜戦を家族総出で観に行ったりね。水島新司の描いた表紙が輝かしい高校野球の号外雑誌なんか買ったりして、初めてたこ焼きをなる食べ物を食したのも甲子園でした‥と、まさに昭和50年代は水島新司一色のよき時代でありましたね。何が凄いって『ドカベン』のエンディングを誰よりも多く歌ってたであろう名物おじちゃんの息子が高校教師になって野球部の顧問になって1994年には甲子園出場するという歴史的快挙を成し遂げたですよ(まあすぐ負けましたが)。なんか色々思い出します。

野球『野球狂の詩』狂気の武藤兵吉
『ドカベン』も大好きだったのですが、当時アニメなのに一時間番組という画期的な『野球狂の詩』にどはまりしました。アニメは原作と違って水原勇気編からスタートし、初代の声優も勇気が木ノ内みどりで同時期に日活で映画化された際に彼女がヒロインを勤めてました。アニメの岩田鉄五郎は最初のスペシャル版では西村晃が演じてましたが番組がレギュラー化するにあたって交代劇があり最後は納谷悟朗に落ち着いたので、その後『ルパン三世』(78年版)が始まった時に銭形警部の声を聞いて「鉄五郎だ!」と思った記憶があります。二代目勇気の声はこれまた当時爆破知的な人気を誇ったNHKのアニメ『未来少年コナン』のラナの声をあててた信沢三恵子なのだが、自分は再放送を見るまで勝手にナウシカやクラリスの声の島本須美と勘違いしていた。島本さんは元々女優さんなので同時期にNHKの朝ドラ『マー姉さん』にてマー姉ちゃん(熊谷真実)の東京での友達役で出演しており、現在BSで放送中です。しかもお上品な敬語を操るお嬢様という設定なので声だけ聴くとクラリス様だ。

『野球狂の詩』の水原編ではやっぱり水原勇気最大の敵でありよき先輩、武藤兵吉の存在は欠かせません。元々東京メッツに所属し水原の専属コーチでもあった武藤さんですが、その後広島に移籍し水原と直接対決となります。とにかく水原の投げるドリームボールを打つことだけを生き甲斐に、直対では思いっきり勝負かけたにも関わらず、ど直球を投げられ三振した上にひっくり返って地面に直撃してしまった武藤さん。最初にアニメでこのシーンを見た当時、僕は小一だったですが勝負しなかった水原が相当な悪女に見えてテレビ画面に向って思わず「水原のボケー!」とつっこんだですよ。この三振コケシーンがOPのストップモーションで使い回されそのあと水原のイナバウアー‥いや〜日本のアニメ史上に残る名タイトルですね。しかし日本アニメーション当時の仕事量半端ないですよ。いい仕事してます。
武藤兵吉.png水原勇気.png
ずっこけた武藤さんはおかげで自由契約が決まり身も心もズタボロにされ顔も肉が落ち目のくまもすごい形相で古葉監督に土下座して広島におらせてーと頼むのですがけんもほろろで。このシーン見る度にミスター珍が大仁田厚の前でリング復帰を土下座で直訴したのを思い出してしまいます。
ほいでもなんだかんだあって武藤さんカープに復帰し、最後はやっとドリームボールを投げた水原から特大ホームランをかっ飛ばしてやったズラ。この執念の一発でサヨナラ負けしてしまったメッツですがさすがにこの日は鉄五郎もしゃーないと苦笑いし元同僚の勇姿を見届けておりました。水原はロッカーで泣いてました。いうても勇気は武藤さんが大好きなのです。武藤VS水原に関しては各方面で散々語られており今更自分みたいな新参者が語っても面白い事は言えません。ただただ狂気と執念の男でありました。そして武藤さんを支える妻子にもすごく愛情があったですね。嫁の鏡でした。アニメでそれぞれの選手を演じた声優さんほとんど死んでて悲しいです。

キャスト( )内は没年
鉄五郎/納谷悟朗(2013年)西村晃(1997年)北山年夫(1994年)
五利監督/雨森雅司(1984年)
武藤/今西正男(2000年)
火浦/曽我部 和恭(2006年)
日の本/山田康雄(1995年)
国立/富山敬(1995年)
甚九寿/肝付兼太(2016年)
帯刀/仲村秀生(2014年)
金太郎/西尾徳(2005年)
オーナー/勝田久(2020年)
などなど‥

ちなみに勇気編以前の名作『北の狼 南の虎」に関して黒マガの藤本編集長が「方やおぼっちゃん、方や人殺し」と表現したのに大笑いしたですよ。よるのひるねの門田店長は第一話の「ふたり心太郎」を名作候補の一編に上げてました。ある意味「北の狼」より名作かもですがアニメにはなってませんでした。
★水島新司絡みの事件も掲載『定本 マンガ事件史』発売中です。


不味い天ざる第❻話&❼話配信
※タイトルロゴを制作していただいた石井章先輩と7話で原画を使わせていただいた森元暢之さんも出品している『第54回漫画展』が大阪中崎町のイロリムラで開催してます!でも31日までです。宣伝が遅すぎて申し訳ないです‥
第❻話 ドライブ・マイ・カー 作画ゲスト‥藤本和也

『ルパン三世カリオストロの城』のOPの微妙なパロディあります。
カリ城OP.jpg天ざる❻OP.png
第❼話 亀男の巻 作画ゲスト‥森元暢之
さすがに今回は悪ふざけがすぎてわけわからんと不評でした汗
森元さんの描いた坊やが「ガメラだ」と叫んでるシーン。この声を担当したのは小学生のゆうき君です。字は勇気じゃないですが。

1話〜5話まではこちらで絶賛(嘘)公開中。

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この記事へのコメント

まーきみ。
2022年04月28日 00:13
南宇和が選抜で試合したとき、私は高校卒業して就職で集合場所の高松のホテルのテレビで見てました。遅れてきた同じ会社に就職する女子が一本松の子で南宇和がリードしてるの見てムチャ喜んでた。その子がとても美人で男子はみんな見とれてた。


数年前仕事で西海いくようになってその子の妹が中浦の農協に居ると聞いて懐かしく思ったものです。中浦支所もなくなってしまった
まーかお。
2022年05月09日 20:11
まーきみ。さま
久々のコメントありがとうございます。
南宇和高校が出てた話を知る方が出てくるとは思いませんでした。しかもほろ苦いいい話ですね。僕らが現役学生の頃は南宇和はサッカーで優勝しました。

実は前からまーきみ。先生のブログ見させてもらってまして文六餅看板(あのブログは世界遺産並みですよ)をアニメ作る際に参考にしました。そこから獅子文六をちゃんと読もうと思い現在書いているシナリオに饅頭をバカ食いする奴が出てきます。
食肉センターの話も見させてもらってまして、あそこなくなったんですね。
自分も過去に食肉センターをモデルにした漫画やアニメを作ったことがあります。